MMG アプリ群をリリースしました

 Merry Christmas!!
みなさま、よいクリスマスをお過ごしでしょうか? クリスマスの最中ですが、新しいアプリ群をリリースします。

新しくなった部分の説明はまた別途日記に書こうと思います。とりあえずリリースのお知らせと変更点の箇条書きを載せておきます。

ダウンロード先
Hash'nMash と DB Builder
MetaPong!

Hash'n Mash 0.2.8.12220
【バグ修正点】

  • 三者が作成したレシピを別の人が編集すると、ブロックの再生範囲がおかしくなってしまうことがある問題を修正しました。
  • Recommend 枠が出ているときに枠外にブロックをドラッグ&ドロップしても Recommend 枠の中に置かれてしまう問題を修正しました。
  • ブロックのリサイズを行うと、まれにブロックが1小節よりも小さくなってしまうことがあったのを修正しました。
  • 楽曲リストの楽曲再生を行うと、環境によっては停止時にアプリケーションが落ちることがあったのを修正しました。
  • 楽曲リストの楽曲再生-停止時にスレッドがきちんと停止していなかったのを修正しました。
  • 楽曲リストの楽曲再生時にメモリリークがあったのを修正しました。
  • 開始点調整を行ったブロックの継ぎ目でリミックス結果がおかしくなる問題を修正しました。

【改良点】

  • レンダリング機能に高速モードをつけました。音声出力をせず、高速にレンダリングします。性能の低い PC では CPU 負荷が 100% にはり付いてしまうため、通常速度のレンダリングをご使用ください。
  • ブロックのリサイズ中に枠だけでなく中身も描画されるようになりました。
  • ブロックの最後と先頭のつなぎ部分を簡単に確認するメニューを追加しました。
  • 描画効率を改善しました。
  • 描画のちらつきを改善しました。

DB Builder 0.2.8.12220

【バグ修正点】

  • タイトルやアーティスト名に「&」が含まれているとサーバからメタデータを取ってこれない場合があったのを修正しました。

MetaPong! 0.2.8.12230
【バグ修正点】

  • 再生しながら波形をスクロールしていると、まれに落ちることがあったのを修正しました。
  • その他細かなマイナーバグの修正をしました。

【改良点】

  • 自動クオンタイズ機能を改善しました。
  • ビート移動メニューで、小節頭を自由に移動できるようにしました。

au Smart Sports を使って走ってみた

iPod + NIKE のバーチャルホノルルマラソン参加をしましたが、せっかくちゃんと走るのでいろいろデータを取りながら走っています。iPod + NIKE だけでも下の図のようなグラフを作成してくれます。

これだけでもありがたいのですが、慣れてくるとちょっと物足りない気がします。あと、グラフの精度に疑問を感じることもしばしば(ずっと同じペースで走っているのに途中でガクンとペースが落ちている部分が出たりします)。


先週、会社の人と話をしていて携帯によるジョギング支援のサイト au Smart Sports の話題になりました。au Smart Sports の存在や機能は知っていたのですが、自分の携帯は古い(W44S)から使えないとばかり思っていました。ところが、アプリをダウンロードすれば使えるとの情報を聞きましてさっそく携帯にダウンロードしました。
簡単に機能を説明すると次のとおり

  • ジョギングプログラムの選択(有料会員だと自作できるようです)
  • ペースログの記録
  • 音楽再生
  • GPS 付き携帯であれば位置情報を記録(高低差まで出ます)
  • アドバイザーによるアドバイス(有料会員)
  • コミュニティ機能

iPod + NIKE と重複する機能もありますが、個人的には GPS による位置情報、高低差情報に興味があるので iPod と併用してみることにしました。

 結論から言うと、、、

 すごく (´∀`)b イイ!!

正直あまり期待していなかったのですが、位置情報は完璧だしペースログも iPod + NIKE よりも細かくて正確です。携帯で取得したジョギングデータはその場で au Smart Sports のサイトに送られて、家に戻ったら PC で細かく再現できます。
12/23 クリスマス直前の夜、カップルでにぎわっているみなとみらい地区を走ってみました。せっかくログをとってブログで公開するならオサレなところがいいだろうという見栄でもアリマス(´∀` ) 実際は、カップル冷やかしがてら、、、のつもりがクリスマスに一生懸命デートスポットを独りでジョギングする痛い人になってしまいました...orz

それはおいといて、、、au Smart Sports でのログです。

走行ペースの時間的変化がグラフになっています。一定テンポの曲を聴きながら走るとこのグラフもほぼ一定になります。オレンジ色の点が動いて経過時間と距離を再現してくれます。(クリックで拡大)

そして、今回の目玉である GPS を使用した位置トラッキング


上の緑色部分が全行程の高低差の変化を表すグラフです。よく見ると最低 0m, 最高 2m となっています。走ったところは確かに平坦ですが、この微妙な高低差をどうやってとってるんだろ、、、地図情報に高低差も入っているのだろうとは思いますがこんな微妙な高低差も情報としてとれるのですね。高低差の激しいところを走ってみたいもんデス。
下のマップ部分が走ったルートになります。これも全行程の再生を行うと地図上に「SS」マークが動いてルートを再現してくれます。(クリックで拡大)

さらに、KML 形式でエクスポートができるので、Google Earth に取り込んでより詳しく走ったルートを見ることができます (゚Д゚)ウマー

総論:
携帯にジョギング用の曲を入れて走るのが一番エエかも!

着リミのススメ(iPhone 以外は制限ありすぎてガッチガッチやぞ)

師走は忙しいですねぇ。いろいろあって日記更新が滞っていました(+_+)
 
さて、今回は携帯の着メロの次に来る(と勝手に思っている)着リミを作ってみましょう。
着リミとは勝手につくった造語ですが、着信リミックスの略です。着信音はある意味個人表現の一部なわけで、着メロ→着うた→着リミのように、よりオリジナルな方向に行く可能性はあるのではないかと思っていマス。

ところが、現在の着信音は大人の事情があるようで、PC で取り込んだ MP3 や WAV を携帯に転送して聴くことは簡単にできても、着信音としての登録ができないようになっているようです。ググってみるとさまざまな抜け道があるようですが、複雑な手順が必要であったりサーバに送って変換をしてもらう場合には著作物をサーバに転送することが問題になりかねません。
利権が絡むためか、かなりガッチガチに制限がかかっているという状況のようです (+_+)

かたや iPhone に目を向けてみると、基本的に iTunes(とファイルのリネーム)だけで iPhone 用の着信音を作成して転送できるようですし、iRinger を使用すればより簡単に作成できるそうです。
僕は iPhone を持っていないので実験はできないのですが、iPhone ユーザさん用に着リミの作成方法を書こうと思います。iPhone 以外でも着信音を自由に設定できる機種があるかもしれませんし、知識のある方であればフリーのツールや市販のツールなどを使って設定できるかとは思います。
自分が正規に購入した音楽 CD を使って自分用のリミックスを作成して自分の携帯に転送するぶんには法律的に問題がないはずです。着信音にした場合に周りにいる不特定多数が聴けてしまう状況ができるため、それを不特定多数に対する演奏とみなされるのかという点は論点になるかもしれませんが、それは MMG に限ったことではなく iPhone に転送した通常の iTunes 楽曲を利用した着信音でも同じ話です。だからよいというわけではないですが、現在の iTunes や iRinger が特に問題になっていないという現実があります。
あとはリミックスによる著作者人格権(の中の同一性保持権)を侵害しているかどうかが MMG を利用した場合の問題になりますが、これについても CDJターンテーブルDAW などの装置/ソフトウェアに共通に起こる問題です。

と、、、長くなりました。

ええと、着リミを MMG(ソフト名としては Hash'n Mash)で作成することはフルリミックスを作成するよりはるかに簡単です。

  • 30秒程度の短いフレーズでよいので、1箇所だけかっこよく合えば作れちゃう
  • 終了部分も何も考えずにフェードアウトとかでよい
  • 携帯の呼び出し音と考えれば音質や、細かい部分の出来は気にならない

という感じで、気軽に作って自分で楽しめばよいのです。リミックス作品とすると、クオリティを上げるために細かな部分にも気を使わないとならないですが、着リミなら適当でも誰も文句をいいません(^_^;)

Music Mashroom の Recipe ルームにも今回作成した着リミの例をレシピとしてアップロードしておきました。例によって原曲をお持ちの方しか再現できませんが、もしもお持ちであればレシピを落として聴いてみてください。
アップしたのは次の4曲です。
Lady Galaxy / BoA [MADE IN TWENTY (20)] & This Body / Janet Jackson [20 Y.O. [Bonus Tracks]]
Lady Galaxy / BoA [MADE IN TWENTY (20)] & wanna Be A Dreammaker / globe [CRUISE RECORD 1995-2000 [Disc 2]]
Emotions / Mariah Carey [#1s] & We can't stop the music / DA PUMP [Da Best of Da Pump]
失恋 / ケツメイシ [ケツノポリス3] & Love Song / m-flo loves BONNIE PINK [COSMICOLOR]
着信音なので、すべてのリミックスは30秒程度にしてあります。(iPhone は 40秒まで着信音にできるようです)

では、一つの例として We Can't Stop the Emotions を例に創り方を書きます。

適当に1曲を決めます。着信音の場合30秒程度ですのでサビを使うのがよいかと思います。マライア・キャリーの Emotions のサビが2回繰り返されている部分をトラックに配置します。


配置した1回目のサビをクリックするとその下のトラックに出てくる「Click to Recommend」をクリックします。


この部分に合う可能性の高い部分が検索されるので、配置してみて気に入った部分を使います。今回の例では、DA PUMP の We Can't Stop the Music のソロ部分と B メロ部分がいい感じだったのでそこを使うことにしました。
ボーカルが主張している同士だとうるさくなったりごちゃごちゃするので、片方がサビであればもう片方はイントロやソロ、Bridge, D, E, F などのパートを持ってくるほうがよいかと思います。


サビの繰り返しだけで30秒を超えてしまうので、ブロックの長さを調整して30秒未満にします。


いきなりブチっと音が切れてしまうのも格好が悪いので、それぞれのトラックの最後のブロックで右クリックして、フェードアウト時間を調整します。この例ではそれぞれのブロックに +1小節を2回ずつ行って、2小節分のフェードアウトタイムを設定しました。


聴いてみた感じで、Emotions の音量が大きく感じたので右クリックメニューから「音量」→「少し下げる」を選んで調整しました。

完成した着リミは、ファイルメニューの「現在のレシピをレンダリング」を選んで WAV ファイルに書き出します。書き出してしまえばあとは iTunesiRingeriPhone に転送が可能です。

ただし、iTunes を使用して着信音にするためには AAC 形式にしなくてはならないため、iTunes に WAV を取り込んだ後に AAC 形式に変換をしなくてはなりません。WAV ファイルを iTunes にインポートしたあとで、その曲の上で右クリックすれば変換が可能です。変換後に拡張子を「m4a」から 「m4r」すれば iTunes から直接 iPhone に着メロ転送できるそうです。詳しくはコチラ

ちなみに、AAC に変換するメニューが出てこない場合には、設定が正しくない可能性があります。編集メニューの「設定…」から設定を変更してください。


iTunes の「編集」-「設定…」を選んで、真ん中あたりにある「インポート設定…」を押します。



出てきたダイアログにて、「AAC エンコーダ」を選ぶことで右クリックメニューに「AAC バージョンを作成」という項目が表示されるようになります。

やはり一番簡単なのは iRinger を使うことのようですね。




ここまで着信音のことを書きましたが、ワタクシは普段は常にマナーモードです。人前で着信音鳴るのは気が引けるので…。ちなみに、目覚ましもマナーモードのバイブ振動のみで起きています(^_^;)

マドンナでジョギング&バーチャルホノルルマラソン

マドンナの曲7曲をすべて 165BPM にしてノンストップでつないだジョギング用ミックスで実際にジョギングしてみました。ミックスの詳細は前回の日記を参照してください。

つないだ7曲はこんな順番。トータル23分です。

ノンストップミックスは23分、その後にクールダウン用に 145BPM, 135BPM の曲をプレイリストに登録して合計30分程度のワークアウトになるようにしました。
iPod + NIKE のログはこちら。

音楽に合わせてノンストップでジョギングしたので、走行速度もほぼ一定になっています。狙い通りです。最後にクールダウンしていく様子もよくわかります。最後の最後でピコっとあがってるのはなんでしょうね…? 走った感想としては、音楽の力でへばってきてもビートに合わせて走ると気持ちがよいので頑張ってみようと思いますね。ただ、165BPM での巡航は後半けっこうきついかもと思いました。後半は 160BPM まで落としてもよいのかもしれないなぁ。

ところで、iPod + NIKE ではホノルルマラソン協会公認のバーチャルホノルルマラソン大会ホノルる2008を開催します。期間中に1回の走行で 10Km または 42Km 走ると認定書がもらえるそうです。

せっかくなので参加してみました。もちろん 10Km の方です(^_^;) 今週末走っているのは30分弱で 4.5Km 程度です。突然倍の距離はキツイですが頑張ってみようかと思います。5'50'' / Km くらいのペースなので 10Km だと1時間はかかってしまいそう。高校生のときのマラソン大会では 10Km を 40分台で走っていた気がするのですが。。。若いってすばらしい。。。

ジョギングのススメ〜その3〜 マドンナで走る

※今回のレシピを再生するためには最新版(11/7 公開の 0.2.8.11070 以降)の Hash'n Mash が必要です。お持ちでない方はこちらからダウンロードしてください。
 今回はマドンナの Confessions on a Dance Floor のアルバムの楽曲から7曲を用いて BPM 160 でノンストップにつないだ Jogging Mix を作ってみました。ノンストップミックスのよいところは曲間ギャップがないためジョギングのテンポをキープしたまま次の曲が来てもビートに足が自然に合うところです。これが気持ちエエ。レシピルームにもアップしましたので、このアルバムをお持ちの方は次の手順でお試しください。

■このレシピでジョギングするまでの手順

  1. Confessions on A Dance Floor を MP3 または wav で PC に取り込む
  2. DB Builder に取り込んだ MP3, wav をドラッグ&ドロップしてデータベースを作成する(あるいは既存のものに追加する)
    (「サーバにアクセスする」チェックをつけてサーバから自動的にタイムラインメタデータを取得するようにしておきます)
  3. データベースを保存する
  4. Hash'n Mash を起動し、上で保存したデータベースファイルを開く
  5. とりあえず完成レシピを聴きたい場合には、レシピルームからレシピをダウンロードして Hash'n Mash にドラッグ&ドロップして「Play」ボタンを押す
  6. 自分のジョギングペースにあわせて BPM を調整する。私の場合には 165BPM がちょうどよいですが、公開レシピは初期値 160BPM になっています
  7. [ファイル]-[現在のレシピをレンダリング…]を使用して、レシピを WAV に書き出す
  8. あとは iPodWalkman に転送すればウマー(゜Д゜)

※実は日曜日に走ろうと思ったのですが雨で断念…来週はこれで走ります。

ここからは、実際に今回のレシピをどうやって作ったかを順番に説明していきたいと思います。ちなみにレシピ作成にかかった所要時間はだいたい15分程度です。曲を並べてつなぐだけなら誰でもこの程度で創れると思います。何度も聴いて確認したり、つなぎを凝り始めるといくらでもかかりますが、、、それもまた愉しからずや。
なんにせよ自分のジョギングテンポにあったオリジナルミックスを創って走るのはとても気持ちがいいですヨ。

今回使用したアルバムは Madonna の Confessions on A Dance Floor です。その中から
Hung Up
Isaac
Let It Will Be
Forbidden Love
Future Lover
Get Together
I Love New York
を使用しました。もともとのテンポが 120〜140程度の曲なので 160まであげるとかなり速いです。しかしジョギング時はこれくらいでちょうどよく感じるので不思議です。

Confessions on a Dance Floor

Confessions on a Dance Floor

まずは先に完成したレシピの全体を載せます。

全体で23分以上あるミックスなので縮小表示してもすんごい横長です。クリックすると拡大します。今回1曲の構成は変えずにほぼそのままにして、7曲をつなぎました。つなぎの部分だけ多少工夫したポイントがあるのでそれも後述します。


まず1曲目の先頭ブロックを置きます。


レシピがかなり長くなるので、ツールバーの「-」を押してタイムラインの表示倍率を縮小しておきましょう。「-」を押しても表示が変わらない場合には下の楽曲リスト側が選択されている可能性があります。一度マッシュアップタイムライン側(上のペインのどこか)をクリックしてから「-」を押してください。


置いたブロックを選択すると黄色い枠で囲まれます。これが選択状態を表しています。黄色枠の右端にマウスカーソルを持っていくとマウスカーソルが「<->」に変わりますので、そこでクリックしたままドラッグすると選択中のブロックの範囲を伸縮できます。


十分右までドラッグするとブロックの範囲が楽曲全体になります。これで1曲まるまるトラックに配置したことになります。


同様にして2曲目の先頭を1曲目の後ろに配置して、右端をつまんでドラッグします。これを繰り返すことで何曲でもトラックに配置することが可能です。


マッシュアップタイムラインに並べられたブロックはデフォルトでは「自動転調」が ON になっています。今回最初に使用した Hung Up はキーが Dm の曲なので、自動転調が ON になっていると他の曲も全部キーを D にあわせようとしてしまいます。マッシュアップと違って同時に1曲しか再生されていないノンストップミックスの場合には、自動転調を OFF にしたほうがよいでしょう。
OFF にしたいブロックの上で右クリックして表示されたポップアップメニューから「自動転調」のチェックをはずせば OK です。これでそのブロックは原曲の音程で再生されます。


ツールバーBPM の値を設定します。これは個々人が走りやすい BPM を設定してください。どれくらいがちょうどよいか分からない方は、一度 160, 165, 170 のようにいくつかの種類を作って実際に走ってみるとよいかと思います。一般的にビギナージョガーは 160〜170 あたりがよいと言われているようです。

単に同じテンポで曲をつないでいくだけであればこれでおしまいです。しかしながら、よりかっこよくつなぐためのノウハウがあります。以降はちょっと凝ったつなぎについてです。

相変わらず説明がくどくて長くなりがちですいません。長いと難しそうに見えちゃいますよね…。
めげずに再度完成したレシピをご覧ください。

それぞれの曲のつなぎ目の部分なのですが、そのまま何もしていないわけでなく、より自然につながるように工夫をしています。
いくつかつなぎ目ごとに解説してみたいと思います。


まず、1曲目と2曲目のつなぎ部分ですがクロスフェードをかけてみました。クロスフェードとは、前の曲をだんだん音量を下げながら後の曲をだんだん音量を上げていって両方を重ねて再生することです。


イメージ的にはこんな感じになっています。前の曲はフェードアウトをするために曲の終わりより手前でブロックを終わらせます。このチュートリアルの最初では曲全体をひとつのブロックにすると書きましたが、フェードアウトはブロックの終わりから何秒かけて音量を0にするかを指定するので、曲の最後までブロックに含まれているとフェードアウトできません。


前の曲のブロックで右クリックをして「プロパティ」を選びます。
表示されたウィンドウの Fade Out ボックスにフェードアウト時間をミリ秒単位(1000ミリ秒は1秒)で入力します。または「beats」欄にビート数を入力すると自動的に時間を計算してくれます。4拍子の曲では4を指定すると1小節分になります。ここでは32を指定しているので8小節かけて音量を0にしています。


後ろの曲(Isaac)でも同様にプロパティを開いて、今度は Fade In 時間を入力します。この値はブロック開始点から何秒かけて音量を最大にするかを指定します。今回はクロスフェードをさせたいのでこちらも32ビート=8小節かけてフェードインします。
フェードアウトとフェードインが同時に起こるため、徐々に曲が入れ替わる感じがします。


3曲目と4曲目のつなぎ部分では、3曲目の最後が静かな感じで終わるため3曲目の少しにぎやかな部分(上の図の F 部分)を挟んでから4曲目に行くようにしています。また、このとき F の前のブロックをフェードアウトすることにより、曲が徐々に終わりながら F 部分も重なって音が途切れない感じを作り出しています。このあたりは言葉では説明が難しいので実際のレシピを使って実際に聴いてもらったほうがよいかと思います (^_^;) むずい。


4曲目と5曲目のつなぎですが、5曲目のイントロの一部分を利用して音程を変えながらつないでみました。


ブロックを強制的に転調するためには、プロパティを開きます。


自動転調のチェックがはずれていると、強制転調の項目を操作できるようになります。ここで、-11〜+11の範囲で強制転調できるようになります。単位は半音なので、+1 で半音上がります。+12 で1オクターブ上の音になりますが、調は一緒になるため強制転調設定は -11〜+11 までとなっています。
あまり大きく転調すると音質がかなり悪くなったり不自然になったりすることがありますので注意してください。


最終的にこのつなぎの部分は、こんな感じで転調したブロックをつないで次の曲へ橋渡しをしています。

つなぎ方をまとめると、私の場合基本的には次のテクニックの組み合わせで行っています。ちなみに私は DJ とかではないので通常の DJ さんがやってるテクニックと違う可能性がありマス

  • フェードアウト
  • フェードイン
    (両方使うとクロスフェード
  • つなぎになりそうなブロックを挟む
  • 必要に応じてブロックを転調しながらつないでいく

長くなりましたが以上です。

今回やってて思ったのですが、いろいろ改良したいです。
以前からの積み残しもありますが、ジョギング用のミックスを作る上で自分自身なんとかしたいと思ったのは次の点です。備忘録として書いておきマス。

  • レンダリング速度の向上
    現在は wav で結果を書き出すのに実時間かかります。音を消して最速でレンダリングできるようにしようと思います。
  • フェードアウトや転調がどこでかかっているかをぱっと見て分かるようにしたい
  • 曲全体を選ぶ方法を簡単にしたい
  • レシピの途中でマスターテンポを変えれるようにしたい
  • レシピの途中でマスターキーを変えられるようにしたい

 増える一方ですな…先に Undo だろという気もしる(;´Д`)

Hash'n Mash の改良点

先日リリースした Hash'n Mash は大きなバグを修正しましたが、それ以外にもいろいろ変更を加えていますので、主なものをいくつか紹介したいと思います。修正点一覧については先日の日記をご覧ください。

なお、修正された致命的なバグを再度書いておきます。

  • 特定のタイムラインメタデータが利用できなかったりアプリケーションが落ちる
  • 長いレシピ(1000小節以上)を作成するとアプリケーションが落ちる

最新版では修正されていますのでこちらからダウンロードしてお使いください。ご迷惑おかけしてすいません m(_ _)m

では、今回リリースした Hash'n Mash 0.2.8.11070 の主な改良点についてです。

総再生時間と再生位置の表示

ツールバーの Play ボタンの横に、現在のレシピの総再生時間と現在の再生時間を表示するようにしました。同じレシピでもマスターテンポを変えると総再生時間が変化します。

Mashup ビューの縮小表示

ツールバー左上の「+」「-」「*」ボタンを使うと、Mashup ビューや楽曲リストビューの拡大、縮小、等倍切り替えができます(これは以前からできます)。今回の改良では「-」ボタンを押したときに、等倍よりも小さく表示することができるようになりました。長いレシピの全体を表示したい場合などに縮小すると見やすくなるかと思います。


「-」を押すと、だんだん縮小されて、、、

最小だとこのくらいまで横方向が縮んで表示されます。
※楽曲リストの方が拡大・縮小される場合には、一度 Mashup ビューの枠内をクリックしてから「+」「-」を押すようにしてください。

小節グリッドを見やすく

小節グリッドは1小節ごとに縦線が入っていて、さらに8小節ごとに濃い縦線が入っていましたが縮小表示すると見にくくなってしまうため、縦線の太さと色を変えて見やすくしました。

これは以前のものです。

楽曲リストにおける拍子の表示
楽曲リストビューに、その楽曲の拍子情報も表示するようにしました。同一の曲の中で拍子が変わる場合にも簡単に確認できるようになりました。

現在 4/4 拍子以外の部分にはきちんと対応できていないため、4/4 拍子以外の部分は赤色で表示されます。
(上のリストの 3/4 や 6/4)

ブロック情報の表示問題の修正
改良点ではありませんが、便利な機能なので一応説明しておきます。
レシピ上で、選択されているブロックにマウスを重ねるとそのブロックの詳細情報が表示されます。これらの情報はブロックの上で右クリックすると出てくるポップアップメニューの「プロパティ」で変更が可能ですが、確認するだけであればブロックを選択してツールチップを表示させるのが便利でしょう。

※ブロックを選択していないと表示されません。マウスをブロックの上に置いただけだと表示されませんのでご注意ください。マウスを動かしただけで出るとかなりうざいので選択中のブロックだけにしました (^_^;)

今回の修正点は、最近ハマっているジョギング用のリミックス作成をやっているうちに改良したくなった点が主になっています。次回の日記で再度ジョギング用ミックス作成について書こうと思います。

MMG アプリ群をリリースしました

もう少しいろいろ修正してから、、、と思ったのですが致命的なバグが見つかったため、先ほどアプリ群をリリースしました。ここここからダウンロードしてください。

機能が増えていたり見た目が変わっているので、オンラインヘルプも近々修正予定です。また、この開発日記で新しい機能などについても解説していきたいと思います。

今日はあまり時間がないので週末にまた日記書きます。。。書ければ。。。

Hash'n Mash! 0.2.8.11070

【バグ修正点】

  • 特定のタイムラインメタデータを利用できない、またはアプリケーションが落ちるバグを修正しました
  • 長いレシピ(1000小節以上)を作成するとアプリケーションが落ちていたのを修正しました
  • Mashup ビューをスクロールするとブロック情報ポップアップが表示されなかったのを修正しました

【改良点】

  • ツールバーの「-」ボタンを押して Mashup ビューを縮小表示できるようにしました
  • ウィンドウの横幅に合わせて Mashup ビューの表示幅も変わるようにしました
  • 楽曲リスト表示幅もウィンドウの横幅に合わせて変わるようにしました
  • 楽曲リスト上に拍子情報も表示するようにしました。現在 4/4 拍子以外はきちんと対応できていないため、それ以外の拍子(6/8拍子など)は赤字表示となります
  • リミックスレシピの再生時間と再生中の再生時間を表示するようにしました
  • マウスホイールのスクロール量を小さめに変更しました
  • Mashup ビューの8小節ごとのマーカーを見やすくしました


DB Builder 0.2.8.11070

【バグ修正点】

  • 2008年10月以降にアップロードしたタイムラインメタデータを登録するとアプリケーションが落ちるバグを修正しました
  • タイトルやアーティスト名に一部の特殊文字が含まれている場合に、サーバからのタイムラインメタデータの取得に失敗していた問題を修正しました

【改良点】

MetaPong! 0.2.8.11030

【バグ修正点】

  • MP3 を読み込ませた場合、MetaPong! 終了までファイルを close していなかった問題を修正しました
  • n/8 拍子のときに、BPM の値が2倍になっていたのを修正しました
  • 拍子の違うゾーンをまたぐメロディブロックの長さ表示がおかしくなることがあったのを修正しました

【改良点】

  • ファイル名生成ルールを"(Artist) [Album] Title.*" にするようにしました
    (以前はアルバム名がファイル名に入っていなかったため、アルバム違いの同一曲が同じファイル名になってしまっていました)
  • ビート編集カテゴリの「小節数半減ツール」/「小節数倍増ツール」を使用したときにすでに打ち込んであるビート位置を保持したまま半減、倍増するようにしました
  • ゾーンマークを消すときに、前後のゾーンでキーが違う場合に警告を出すようにしました。また、消した場合には後ろのゾーンは前のゾーンのキーにあわせるようにしました
  • 全体ビューの表示を改良しました

 - ゾーンの区分け、キー、拍子が全体ビュー最上部に黄色で表示されるようになりました

 - コードの主和音(Iの和音)が全体ビュー最下部に赤で表示されるようになりました