着リミのススメ(iPhone 以外は制限ありすぎてガッチガッチやぞ)

師走は忙しいですねぇ。いろいろあって日記更新が滞っていました(+_+)
 
さて、今回は携帯の着メロの次に来る(と勝手に思っている)着リミを作ってみましょう。
着リミとは勝手につくった造語ですが、着信リミックスの略です。着信音はある意味個人表現の一部なわけで、着メロ→着うた→着リミのように、よりオリジナルな方向に行く可能性はあるのではないかと思っていマス。

ところが、現在の着信音は大人の事情があるようで、PC で取り込んだ MP3 や WAV を携帯に転送して聴くことは簡単にできても、着信音としての登録ができないようになっているようです。ググってみるとさまざまな抜け道があるようですが、複雑な手順が必要であったりサーバに送って変換をしてもらう場合には著作物をサーバに転送することが問題になりかねません。
利権が絡むためか、かなりガッチガチに制限がかかっているという状況のようです (+_+)

かたや iPhone に目を向けてみると、基本的に iTunes(とファイルのリネーム)だけで iPhone 用の着信音を作成して転送できるようですし、iRinger を使用すればより簡単に作成できるそうです。
僕は iPhone を持っていないので実験はできないのですが、iPhone ユーザさん用に着リミの作成方法を書こうと思います。iPhone 以外でも着信音を自由に設定できる機種があるかもしれませんし、知識のある方であればフリーのツールや市販のツールなどを使って設定できるかとは思います。
自分が正規に購入した音楽 CD を使って自分用のリミックスを作成して自分の携帯に転送するぶんには法律的に問題がないはずです。着信音にした場合に周りにいる不特定多数が聴けてしまう状況ができるため、それを不特定多数に対する演奏とみなされるのかという点は論点になるかもしれませんが、それは MMG に限ったことではなく iPhone に転送した通常の iTunes 楽曲を利用した着信音でも同じ話です。だからよいというわけではないですが、現在の iTunes や iRinger が特に問題になっていないという現実があります。
あとはリミックスによる著作者人格権(の中の同一性保持権)を侵害しているかどうかが MMG を利用した場合の問題になりますが、これについても CDJターンテーブルDAW などの装置/ソフトウェアに共通に起こる問題です。

と、、、長くなりました。

ええと、着リミを MMG(ソフト名としては Hash'n Mash)で作成することはフルリミックスを作成するよりはるかに簡単です。

  • 30秒程度の短いフレーズでよいので、1箇所だけかっこよく合えば作れちゃう
  • 終了部分も何も考えずにフェードアウトとかでよい
  • 携帯の呼び出し音と考えれば音質や、細かい部分の出来は気にならない

という感じで、気軽に作って自分で楽しめばよいのです。リミックス作品とすると、クオリティを上げるために細かな部分にも気を使わないとならないですが、着リミなら適当でも誰も文句をいいません(^_^;)

Music Mashroom の Recipe ルームにも今回作成した着リミの例をレシピとしてアップロードしておきました。例によって原曲をお持ちの方しか再現できませんが、もしもお持ちであればレシピを落として聴いてみてください。
アップしたのは次の4曲です。
Lady Galaxy / BoA [MADE IN TWENTY (20)] & This Body / Janet Jackson [20 Y.O. [Bonus Tracks]]
Lady Galaxy / BoA [MADE IN TWENTY (20)] & wanna Be A Dreammaker / globe [CRUISE RECORD 1995-2000 [Disc 2]]
Emotions / Mariah Carey [#1s] & We can't stop the music / DA PUMP [Da Best of Da Pump]
失恋 / ケツメイシ [ケツノポリス3] & Love Song / m-flo loves BONNIE PINK [COSMICOLOR]
着信音なので、すべてのリミックスは30秒程度にしてあります。(iPhone は 40秒まで着信音にできるようです)

では、一つの例として We Can't Stop the Emotions を例に創り方を書きます。

適当に1曲を決めます。着信音の場合30秒程度ですのでサビを使うのがよいかと思います。マライア・キャリーの Emotions のサビが2回繰り返されている部分をトラックに配置します。


配置した1回目のサビをクリックするとその下のトラックに出てくる「Click to Recommend」をクリックします。


この部分に合う可能性の高い部分が検索されるので、配置してみて気に入った部分を使います。今回の例では、DA PUMP の We Can't Stop the Music のソロ部分と B メロ部分がいい感じだったのでそこを使うことにしました。
ボーカルが主張している同士だとうるさくなったりごちゃごちゃするので、片方がサビであればもう片方はイントロやソロ、Bridge, D, E, F などのパートを持ってくるほうがよいかと思います。


サビの繰り返しだけで30秒を超えてしまうので、ブロックの長さを調整して30秒未満にします。


いきなりブチっと音が切れてしまうのも格好が悪いので、それぞれのトラックの最後のブロックで右クリックして、フェードアウト時間を調整します。この例ではそれぞれのブロックに +1小節を2回ずつ行って、2小節分のフェードアウトタイムを設定しました。


聴いてみた感じで、Emotions の音量が大きく感じたので右クリックメニューから「音量」→「少し下げる」を選んで調整しました。

完成した着リミは、ファイルメニューの「現在のレシピをレンダリング」を選んで WAV ファイルに書き出します。書き出してしまえばあとは iTunesiRingeriPhone に転送が可能です。

ただし、iTunes を使用して着信音にするためには AAC 形式にしなくてはならないため、iTunes に WAV を取り込んだ後に AAC 形式に変換をしなくてはなりません。WAV ファイルを iTunes にインポートしたあとで、その曲の上で右クリックすれば変換が可能です。変換後に拡張子を「m4a」から 「m4r」すれば iTunes から直接 iPhone に着メロ転送できるそうです。詳しくはコチラ

ちなみに、AAC に変換するメニューが出てこない場合には、設定が正しくない可能性があります。編集メニューの「設定…」から設定を変更してください。


iTunes の「編集」-「設定…」を選んで、真ん中あたりにある「インポート設定…」を押します。



出てきたダイアログにて、「AAC エンコーダ」を選ぶことで右クリックメニューに「AAC バージョンを作成」という項目が表示されるようになります。

やはり一番簡単なのは iRinger を使うことのようですね。




ここまで着信音のことを書きましたが、ワタクシは普段は常にマナーモードです。人前で着信音鳴るのは気が引けるので…。ちなみに、目覚ましもマナーモードのバイブ振動のみで起きています(^_^;)