Sonic Stage, iTunes などで取り込んだ CD 楽曲を利用するには(Hash'n Mash編)
昨日の日記では、データベースに楽曲を登録して保存するところまでを書きました。今日はそのデータベースを使って Hash'n Mash でミックスを作成する過程をご説明します。初心に返って最初からやるために敢えて新しいデータベースを作って新しいミックス作りを行いました。
↓の6枚程度のアルバムを DB Builder につっこんでデータベースを作りました。
これらのアルバムでメタデータがある楽曲の数を全部足しても50曲あるかないか程度です。何かひとつくらいできるとよいのですが…と思いながらはじめました。(結局今日作業できる時間の制限もあって結構苦労しました、、、もうちょっと楽曲がないときついかも)
以下が実際にやった作業手順です。縮小されている画像はクリックすると大きくなります。
※細かな点はオンラインヘルプもあわせてご覧いただくとよいかと思います
すでに DB Builder を使って作成してあるデータベースを選んで開きます。拡張子は .mmd です。
データベースを開くと、楽曲の構造(A メロ、サビなど)が可視化されます。また、コード進行もオレンジ色の濃淡のついた縞々模様で表現されます。
とりあえず自分の使いたい曲の候補を絞っておくとよいかと思います。
今回は Perfume のポリリズムを選んで見ました。図のように、とりあえず曲の先頭あたりからサビあたりまで4個のブロックを置いてみました。下半分のウィンドウから好きなメロディ構成部分をドラッグ&ドロップして上段のトラックに起きます。トラックが2段になっているのは、二つの素材を同時に再生して混ぜるためです。上のトラックは自動的に隙間がつまります。下のトラックはドラッグ&ドロップした位置に配置され、隙間を作ることが可能です。このあたりのトラックの性質の違いについてはオンラインヘルプもご覧ください。
ポリリズムのAメロに合う部分を探してみます。やみくもに他のブロックを当てはめてもうまくいく可能性が低いので、楽曲の部分推薦を使用します。トラックに配置したAメロブロックをクリックすると下段に「Click To Recommend」という白い四角が出てきます。この四角をクリックします。
データベースに登録されている楽曲の中で、上段のブロックに合う可能性が高い部分が自動的に検索されます。合いそうな部分を残してそれ以外の部分は白っぽく網掛けされます。
ポリリズム自身も出てきますが、他の曲も出てきます。コード進行による検索はまったく同じコードだけでなく、転調すると同じになる場合や代理コードを使ったあいまいな検索も行っています。
今回の自分の例では Madonna の I Love New York という曲が全体にわたって推薦にひっかかりました。そこから適当に(たとえばAメロにはAメロあわせてみるか…など)ブロックを選び下のトラックに配置します。
※推薦部分が1曲の中で多数あって重なり合っているときにはブロックの選択が分かりにくかったり、隣のブロックが選ばれてしまったりとけっこう面倒です。近々改善します!
とりあえず「Play」ボタンを押して聴いてみます。んー、すっごいよくはないけどそこそこな感じです。今回は時間もないのでこのまま膨らませることに…手抜きですいません。
ポリリズムの方はAメロ繰り返しで、マドンナの方も同じようなコードが繰り返しているみたいなので、ポリリズムのAメロ終わりまでマドンナの方をずずずいっと伸ばします。この伸ばす操作は、テンポを遅くしているのではなく再生範囲を広げています。
サビなどの部分も推薦を使ったり、同じような繰り返し部分を見つけて適当にはめてみたりして聴いてみてダメなら別の場所という感じでやっていきます。
こんな感じでできました。
※レシピルームにもアップしておきました。双方の原曲をお持ちでしたらダウンロードしてみてください。
マドンナの音量が小さい感じなのでブロックを右クリックして「音量を少し上げる」を2回ほど行います。このとき全ブロックに対して音量を反映させますかと聞いてくるので「はい」と答えることで、マドンナのブロックがすべて同時に音量アップになります。
マドンナの最後のブロックがポリリズムの最後のフェードアウトと揃うようにフェードアウトを設定しました。小技なのでやらなくてもよいです。ちなみに、ポリリズムの方は全曲を使わず1コーラス後に適当に別な部分とつないでエンディングにしています。このように1曲をばらばらにして再構成することも可能です。
右クリックで「プロパティ」を選ぶとそのブロックの設定を数値で細かく調整できます。慣れるまでは使わなくてよいと思います。
ちなみにブロックは「Ctrl」キーを押しながら移動するとコピーになります。繰り返しを作るときには有効かと思います。
[ファイル]-[名前をつけて保存]を選んで作成したレシピを保存します。レシピの拡張子は .rpe で自動的につけられます。
レシピのデフォルト名は Creator エリアと Title エリアに入力された文字列から自動的に作られます。
今日は時間がないのでこんなところで、、、また今後もいろいろ書いていきます。
また、この作業をやっていたらいろいろバグを見つけてしまいました orz
加えて新たな改良点も見えてきました。やはり人に説明をするために細かいところを書いていると慣れに頼っていた部分に気づかされるものですね。