cool なマッシュアップを見て二次創作の未来に思いを馳せる

ちょっと前ですが lifehacker さんのブログにすごい mash-up が紹介されていました。(教えてくれた K君、ありがとぅ)
詳細は lifehacker さんの記事を読んで頂くとして、とりあえず下の動画をご覧ください。この動画、2008年の TOP25 になった曲を一つの作品として mashup しているのです (@_@) よく、カウントダウン TV などで数秒ごとに曲が切り替わるのはありますが、それは切り換えであって mash up ではありません。あたかも一つの曲のように再構成しているところがミソであり、そこに二次創作者の創意工夫が入っていると思うのです。

もう一つ別なものを。こちらは、「たとえば web リテラシー」さんで紹介されていたものです。

氏のブログの中で「おもしろい〜」と書かれています。僕も純粋に面白いしすごいなぁと思います。これらの作品で感じる面白さって二次創作になったからこそのものだと思うのです。有名な原曲を使用しているからこそ驚きが生まれるのだと思っています。混ざっている曲が知らない曲同士であった場合、このような驚きはなかなか生まれません。「知っている曲が変化した」「予測を裏切られた」という驚きが二次創作物の面白さの原点になっているのではないでしょうか。

最近 YouTube やニコ動でも著作権者からの要請で動画を削除することが増えてきているようですが、その対象は二次創作物にも及んでいるようです。現行の著作権法に(杓子定規に)照らし合わせてみれば、削除されてもいたしかたないのかもしれませんが、個人的にはなんとも残念な感じがします。

一次著作物をそのままアップロードしたものは単なる複製であり、そこにはアップロードした人の創意工夫や表現が含まれていません。ですので、これは削除されても当然だと思います。

ですが二次創作物に関しては、そこには二次創作者の創意工夫や表現が含まれているわけで、そこには(二次的ですが)新たな作品としての価値が付加されていると思うのです。単純な複製コンテンツと同じ扱い方で短絡的に排除してしまって本当によいのだろうか?と思ったりするわけです。

著作物の権利者から見れば名誉やお金は大変重要なことだと思うのでもちろん理解はできるのですが、最終的には二次創作物を作品として認め一次創作者と二次創作者双方の権利を守れるような仕組みが必要なのではないかと思います。現在一次創作物だと思っている作品も実はもっと昔の誰かの作品からインスパイア(^_^;)されているものはけっこうあるでしょうし(意図的かどうかに限らず)。

IT技術と世の中のデジタル化が進み、非常に簡単に作品を再利用・改編・配信できるわけで、n次コンテンツとそれを再構成した n+1次創作物を面白いと受け入れる人々が増えれば、その抑制を古い法律の力だけで行なうことは実際難しいのではないかと思うのでした。

まとまらないけど、そんなカンジで…